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会員名

 職 種 
 


羽田 眞治  Haneda Shinji

江戸組紐(えどくみひも)
 

事業所名

株式会社 桐生堂(きりゅうどう)

所在地

TEL&FAX

桐生堂 浅草店
111-0032 東京都台東区浅草1−32−12
 T&F 03-3847-2680

本社/工房
11-0022 東京都台東区清川1−27−6

URL

http://www.ab.auone-net.jp/~kiryudo/
http://www.rakuten.co.jp/kiryudo/

 E-MAIL

kiryudo_1st@y3.dion.ne.jp

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主な販路

デパート、小売店、自社小売り部門

主な材料

絹糸、金属糸

主な道具

丸台、角台、高台、綾竹台、重打台 等

主な製品名

各種組紐類(帯〆、羽織紐、根付、刀の下緒、その他正絹組紐類)
手作り小物(手染め袋もの、雑貨、手染めはぎれ)
和調雑貨各種

特徴

組紐は古来より、寺社関係、武士の刀、鎧、などさまざまな道具に使用されました。江戸時代以降、江戸は日本の主な組紐産地として栄えました。

PRポイント

ひょうたんの紐や十手の紐、ありとあらゆる紐の製作を、お客様の依頼に合わせて製作いたします。

掲載雑誌・
TV番組での公開等  

参考リンクサイト
http://www.asakusa-noren.ne.jp/03_kazaru.html

インタビュー記事

問1)羽田さん、これまでの経歴についてお聞かせください。

haneda-01-008.jpg答)組紐の仕事は代々の家業なのですが、私は次男だったため組紐は手伝い程度で、若い頃は絵描きになりたくて絵を描いていました。18歳くらいから多少稼がなくてはいけないという事で、全国の紐職人さんのところへ勉強に出かけました。10年ほど前、家の長男である私の兄が身体を壊したため、私が社長を継ぎ、いつの間にか本業になっていたという感じです。


問2)お仕事の内容についてお聞かせください。

答)紐の素材である絹糸を染めるところから始まります。以前は染屋さんと分業していましたが、最近は職人さんが減ってきたため、自ら染めの工程から始めて糸を作り、組紐にしています。組紐の他、和装小物の販売も行っています。

問3)修業時代の苦労話などをお聞かせください。

haneda-02-015.jpg答)特別な苦労ということではないですが、以前、ずいぶん草木染めを研究しました。昔ながらの染めの技術はあるのですが、現代の要求に合わせた色を出そうとするとなかなか良い色が出ず、苦労しました。

父の頃は染めは染屋さんに任せることが一般的だったのですが、染屋さんに依頼するとじっくり時間をかけることができないため、なかなか好みの色を出すことができません。専門の職人さんが徐々に減ってきていることもあり、欲しい色を出すためには、自分で染めなければならなくなってきています。







問4)このお仕事をされていて良かったと思うことは何ですか?

答)若い頃から美しいものを作ることは好きでした。ものを作っていることが好きなので、仕事にして良かったと思います。

問5)もし、職人になっていなかったらどのような道に進んでいたと思われますか?

答)組紐の世界にいなければ絵描きになっていたと思います。

問6)製作にあたって苦労する点は何ですか?

haneda-03-027.jpg答)以前は、組紐職人も専門分化していたのですが、だんだん職人が減ってきているため、これまで作ったことがなかったようなものを依頼された時は苦労します。依頼されたものの見本があればいいのですが、ない時は特に苦労します。

最近、オペラの衣装用の帯を依頼されたことがありました。昔の宮中で使われた組紐の帯、束帯を見本にしながら作りました。

問7)製作にあたって特にこだわっている点は?

haneda-04-080.jpg答)あらゆる紐を作るようにしたいと思って製作しています。国際的な賞のメダルのための紐を作ったりしたこともあります。いろいろなものを見てきたこと、絵を描いていた経験、ものづくりが好きであるということを大切に、常に新鮮な気持ちで取り組むようにしています。


問8)今、仕事以外で気になること(物)あるいは趣味はありますか?

答)息子が始めたのをきっかけに、45歳からバドミントンをはじめました。区のバドミントンクラブに入って大会に出場したりもしています。座ったきりの仕事と身体を動かすスポーツとちょうどバランスがとれていいですね。

問9)品物の使用にあたって注意すべき点があれば教えて下さい。

答)一般的なものは帯締めを例にすると、フサの手入れ法などはありますが、汚れてしまうこともあります。汚れてしまったら、新しいものを買っていただけると嬉しいです。(笑)

問10)組紐の種類はおおよそどれくらいあるのでしょうか?

haneda-05-049.jpg答)組紐の種類は強いて分類すれば、丸いか平らか、その中間かといった形状的な分類と、使用用途によって分類ができますが、実際のところ数はよくわかりません。紐は用途に合わせて、硬さ、柔らかさの違うものを作ります。

用途によって使いやすい硬さが違うため、例えば帯締めは比較的硬いものにしますが、羽織の紐は縛りやすいように柔らかいものにします。硬さの調節は、基本的には道具と手加減次第です。糸を巻いておく錘玉(おもしだま)には鉛が入っていて、この重みで紐のしまりが違ってきます。

問11)製作の作業工程の中で、特に好きな工程がありますか?

haneda-06-053.jpg答)凝った柄を作るために、糸を染めるところからはじめるのですが、紐を組みはじめる前に思い通りの柄ができるかどうかと試行錯誤している時間が面白いと思います。作りたい柄の構想がかたまってしまうと、後は自動的に組んでいくことになります。



問12)組紐づくりの技術で最も難しい技術はどのようなものですか?

haneda-07-055.jpg答)実際に組む技術よりも、「へきり」という紐を組むまでの糸の下準備の段階が難しいと言えます。糸の性質を理解した扱い自体が難しいので、一本分の帯締めの糸の束をいかに準備するかの段階です。



問13)オリジナルの技術はありますか?

haneda-08-058.jpg答)糸を染めてどのように組み上げるかの部分で、職人の個性が出てくると思います。私が組むものは特別注文の紐が主で、それ以外は教える立場にいます。




問14)製作にあたって他の分野で影響を受けたあるいは参考になった事(人)はありますか?

答)着物の帯締めなどは流行があるので、流行の色や柄などには特に注目しています。

問15)今後、作ってみたいものがあれば教えて下さい。

答)携帯電話のストラップのような、現代のニーズに合ったものづくりをしていきたいと思います。

問16)ご自慢の道具があれば教えて下さい。

haneda-11-102.jpghaneda-09-035.jpg答)角台や丸台などでしょうか。(写真)
高さは自分の背丈に合わせて、調節してあります。組む柄によって錘玉の数を変えたり糸の通し方(「あやをとる」という)を変えたり、組む順番も変わります。理屈的には簡単なのですが、単純な道具であるほど、手加減がそのまま仕上がりに影響するので扱い方が難しいと言えます。

40~50年前には使われていた道具も、職人さんが亡くなって、使える人がいなくなってしまったものもあります。組紐の職人さんは、関東に親分格の方がまだ多くいらっしゃるのですが、多くの方が下職さんを抱えていて、そのほとんどが東京以外の地方であったりするために、職人さんの数や技術、道具がどれくらい残っているのかはよく分かりません。昔は台東区や江東区に住んでいた職人さんが、千葉や埼玉に引っ越してしまったりして、さらに分からなくなってきています。

問17)職人の道を目指す若者に何かアドバイスなどがあればお願いします。

haneda-12-099.jpg答)やれば面白いのですが、職業として成立させることがなかなか難しくなってきています。一通りの技術を身にけるには5年から10年ほどかかりますが、ものづくりは向き不向きがあるので、自分で興味があってのめり込める人はもっと早く習得できるかもしれません。



問18)お客様にお伝えしたいことがあればお願いします。

haneda-13-087.jpg答)組紐には装飾的な面もありますが、道具としての使いやすさを味わっていただきたいと思います。また、例えばひょうたんの紐のように、昔は使われていたのに今は手に入りにくい紐も、注文いただければ新たにお作りいたします。