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会員名

 職 種 
 


和田 輝男  Wada Teruo

風呂製作(檜風呂、その他)
 

事業所名

穴蔵屋 和田製作所(あなぐらや わだせいさくしょ)

所在地
TEL&FAX

135-0032 東京都江東区福住1−16−6
 T 03-3641-1286  F 03-3630-9567

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主な販路

材木問屋、工務店、ガス店、銭湯、築地魚河岸 等

主な材料

木曽檜、青森ヒバ材 等

主な道具

ノミ、カンナ、ノコギリ

主な製品名

全てオーダーサイズによる檜風呂。板厚は35~75mm

特徴

香りによるリラックス効果
お湯の柔らかさ

PRポイント

30~40年前にはほとんどの家の浴槽は木かタイル張りでした。白木の温もりを思い出してみませんか?

インタビュー記事

問1)和田さん、これまでの経歴についてお聞かせください。

wada-01-006.jpg答)大学卒業後、薬の問屋で4年ほど働きましたが、その後現在の仕事をしています。特に修業期間という物はなく、幼い頃から工房の仕事には慣れ親しんでいました。








問2)お仕事の内容についてお聞かせください。

答)檜(ひのき)の浴槽の製作と販売を行っています。販売の多くは風呂釜屋さんや工務店からの依頼がほとんどですが、高島屋さんや三越さんなどのデパートの工務部のようなところからの依頼もあります。

問3)修業時代の苦労話などをお聞かせください。

答)幼い頃から慣れていたせいもあるかもしれませんが、いつのまにか技術も身についていたので、あまり苦労したという思い出はないですね。親方の仕事を見て吸収していたので、特に厳しい教えはなかったと思います。

問4)このお仕事をされていて良かったと思う事は何ですか?

wada-02-131.jpg答)最近はあまりしないのですが、銅板で細かな細工をする事が好きですね。(写真左)

木の小口の部分は水分を吸い込みやすく、栄養分が豊富な石鹸水が染み込むと腐りやすくなるのですが、この銅板で小口を塞ぐと銅の錆の緑青で殺菌されて腐りにくくなるのという機能的な良さもあります。昔は釘の頭の部分にも全部、銅板を入れたものですが、残念なことに最近は装飾的な部分が敬遠される傾向があるため、機能的にはあった方が良いのに、あまり使われなくなってしまいました。



問5)もし、職人になっていなかったらどのような道に進んでいたと思われますか?

答)本当は電気関係の仕事がしたかったですね。機械的なものが好きでした。

問6)製作にあたって苦労する点は何ですか?

答)水を入れるための箱を作るという事で、側板と底板の接合部分は水が漏れやすいため、加工が大変難しいのです。木は水を入れるとふやけて接合部分がずれてしまうため、水が漏れやすくなってしまうのですが、単なる接着材を使った接合だと接着部分が切れやすくなってしまうので、ちょっとした工夫で漏れにくくしてあります。この技術は工房ごとに伝わる秘伝の技と言えるかもしれませんね。(笑)

問7)今、仕事以外で気になる事(物)あるいは趣味は有りますか?

答)10年程前から趣味の山登りで、日本アルプスを登ったりしています。山に登って温泉に入ると檜の風呂があったりするので、観察してきます。

問8)品物の使用にあたって注意すべき点があれば教えて下さい。

wada-03-138.jpg答)針葉樹は油気が多いので、他のものより長もちしますが、木曽の檜はカビに弱いので気をつけないといけません。一度カビが生えてしまうと、取り除く事は難しいのです。漂白剤をかければいいとも言われますが、木の生地が白くなってしまいます。

木曽の檜は目地が細かくて一番美しいと思います。美しさを保つためには、掃除が重要です。掃除は一般的なクレンザーで磨くのが一番です。クレンザーは他の洗剤に含まれているような栄養分がないため、カビが生えにくく美しさを保つ事ができます。

問9)今、檜のお風呂を購入されるお宅はどのようなお宅ですか?

wada-04-066.jpg答)特に和風、洋風の家という事ではなく、年輩の方のお家で購入される事が多いです。あるいは、いくつもお風呂があって、そのうちの一つを檜の風呂でという事もあります。




問10)檜のお風呂の耐用年数は何年くらいですか?

答))手入れにもよりますが、おおよそ7~8年というところでしょうか。良く手入れをすれば、15年くらいもつこともあるようです。関西方面では木曽でとれる高野槙(こうやまき)という材木で作ります。これだともっと長もちするようです。

問11)檜風呂を製作する技術の高さはどのようなところで分かるのですか?

wada-05-023.jpg答)昔の桶のお風呂は箍(たが)でしめているので水が漏れにくいのですが、四角い箱の風呂は押さえがないので、水を漏れないようにすることは技術的に大変難しかったようです。

摺り合わせといって、2枚の板を同時に削る特殊なのこぎりがあるのですが(写真左)、こののこぎりで削った2枚をぴったりと摺り合わせる技術の部分でしょうか。また、材料を見極める目も重要です。最近は、道具を手入れしてくれる目立屋さんがいなくなってきているので大変です。

問12)気になるデザイナーやアーティストはいますか?

答)有名な設計士からの仕事をした事はありますが、詳しくは分かりません。

問13)今後、他に作ってみたいものがあれば教えて下さい。

答)昔はもっと大きなものが専門でした。銭湯の鉄の釜を入れる箱だとか、大きいものだと長さ4m、幅1.5mくらいの物をあたり前に作っていました。またそんなものを作ってみたいですね。何が専門かといわれると水を入れる箱を作るということです。

問14)ご自慢の道具があれば教えて下さい。

答)鉋(かんな)やノミ、のこぎり、色々ありますが、これらは毎日何回も研ぎます。良く切れないものは怪我をするので危ないのです。

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問15)職人の道を目指す若者に何かアドバイス等があればお願いします。

答)今は、海外での生産が増えてきているので、海外の技術に負けないような技術を身に付けてほしいと思います。技術を身に付ける場が少なくなってきたために、どこに作っている場所があるのかがわかりにくくなってきています。材木屋さんに行けば作っている場所を教えてもらえるかもしれませんが....。

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問16)お客様にお伝えしたい事があればお願いします。

wada-10-105.jpg答)年齢を問わず、木の良さが分かる方に使っていただきたいと思います。
昔に比べて高級品になってしまいましたが、本物の木の風呂の良さを味わっていただければと思います。