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会員名

 職 種 
 


陽山 貴之  Yoyama Takayuki

錫 師
 

所在地
TEL

333-0834 埼玉県川口市安行領根岸1197−41
090-2650-8806

E-MAIL

yt@takumi-suzukou.com

PR動画

陽山貴之×株式会社七彩工房/

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主な販路

自社販売、百貨店、ギャラリー、ネットほか

主な材料

インドネシアやマレーシア産の錫地金、国産漆、籐、型造り用のセメントなど

主な道具

ロクロ挽き用のカンナ(手バイト)、キサゲ、ヤスリ、小刀、ツチメ装飾用の金属鎚、
蒔絵筆、漆刷毛など

主な製品名

酒器・・・チロリ、ぐい呑み、徳利、タンブラー、ビアマグなど
茶器・・・茶入れ、茶筒、茶托、急須、建水など
花器・・・花瓶、一輪差など
その他・・香炉、香合、箸置き、根付、ペンダントなど

特徴

錫の性質としては、昔は井戸の底に錫板を沈め水を浄化したと古書にあるくらい、錫で口当たりがまろやかになるといわれ、保温性・保冷性にも優れていることから酒器に使われます。また、耐食性に優れ、湿気も寄せ付けないことからお茶入れにも使われています。お茶屋さんにある大きな茶箱の内側に錫箔が貼ってあるのはそのためです。

当工房の特徴は、画一的な工業製品とは違い、敢えて味わい深い手作りにこだわっているところです。錫地金のインゴットを仕入れてきて、型造りからロクロ挽き、絵付け、漆塗りなど、全ての工程を一貫して手掛けています。

PRポイント

機械に頼らず、自らの手で、作りたいものを作れたときの喜びは、実は大変に気持ちのいいものです。ロクロをまわしカンナをうまく捌いていく、やっていて本当に楽しいものです。長時間の作業になると体はきつくなりますが、苦にならないんです。そういう私たちの気持ちがモノに出て、手に取っていただいた方に伝わるようになればなあと思います。

ところで、先代から受け継いだ座右の銘は「次百」。”つくも”と読みます。「現状に満足せず、次の百点を目指して、常に精進しなさい。」という意味です。われわれ錫光はまだまだ若い工房ですので、気持ちをお伝えするというところまではまだまだ。しかし、いつも心がけているのは、今出来ることを精一杯やる。失敗を恐れずに精一杯やる。時にはうぬぼれも必要だが、「次百」を忘れずに精一杯やる。こんな気持ちで毎日過ごしています。

掲載雑誌・
TV番組での公開等  

・Rin crossing 「創り手たちのStory #017 錫光」 (2013年10月)
・テレビ日経おとなのOFF 「ホンモノ物語」(BSジャパン , 2013年12月)
・「川口市ウォーカー」61805-30「大人の社会科見学」(角川マガジンズ , 2014年2月)
・NHK WORLD 「A New Angle - Artisan × Designer」 (2014年5月)

インタビュー記事

問1)これまでの経歴についてお聞かせください 。

suzukou-02-01.jpg答)私は、博多出身で、子供の頃からモノづくりが好きで、特に金工に興味を持っていまして、高校は工芸科に通っていました。 その後伝統工芸の専門学校に行ってのち、上京しました。東京に行けば出会いがあると思っていました。

たまたま入った不動産屋さんで紹介された部屋が、川口だったんです。で、いろんな手続きをするので、役所に行ったところ、1階のロビーにあんまり目立たないような感じなんですが、ガラス張りのショーケースが置いてあって、なんとなく覗いてみたんです。そうしたら、そこに先代の師匠の作品が何点か並べてあって。もともと金工が好きだったので、大阪の錫のものも知っていたし、京都の錫工房にも見学に行きました。でもそこにあった錫は、何か違う、妙になまめかしく、惹きつけられてしまったんです。波長が合ったというか。

聞くと同じ川口市内に工房があるらしく、とにかく、訪ねてみることにしました。
(中村:そういえば何の前触れもなく突然バイクで来たね)
すいません、アポイントもとらず・・・
応対していただいたのが圭一さんで、最初お客さんと思われたようです。どうにかやりたい旨をお伝えし、お互い様子見ということで試用期間があって。その間にも、ロクロの気持ちよく削れる様子、絵付けの筆の扱いや絵柄そのもの、千歳グリーンのなんともいえない色合い。先代の師匠の技に魅了されてしまい、私も是非この技を身に付けたいという思いがより強くなりました。思えば、あのロビーで師匠の作品を見た瞬間から弟子入り志願していたと思います。

師匠からはそれほど言葉を掛けてもらった記憶がありませんが、カンナの捌き方や絵筆の動かし方、スピード、どこまでできていればいいのかという仕上がり具合などを目の当たりにして、「現代の名工」の技を記憶にとどめることができました。何とかもっともっと技量を磨いて、後の人にも伝えていきたいと思っています。

問2)具体的にはどのようなものを作っておられますか。

答)ロクロ挽きがメインの仕事になりますから、筒型というか、回転体のような丸いものがほとんどです。具体的には、茶筒や急須などの茶器、チロリやぐい呑み・ビアマグ・ロックグラスといった酒器、花器や香炉なんかも作ります。みんなまあるいものですね。四角や六角形のものは、板から作りますが、割高なものになってしまうので、あまりやりません。

問3)修業時代の苦労話などをお聞かせ下さい。

答)前に圭一さんから、「苦労はしたほうが良い。乗り越えてきたという自信が、困難な仕事をやり遂げる力になる。」と言われました。(中村:あっそれっ感銘を受けた本の受け売りだけどね・・) ・・・ですから、今苦労しています(笑)。現代表の要求は厳しいですよ(笑)。

それはさておき、亡くなった師匠が大きな目標になっていて、何が足りないところかは何となくわかっています。二人でやっている以上、まだやらせてもらえない仕事もあります。なるべく早く任されるようにならなきゃいけないし、後進の指導もチャンスがあればしたいです。

問4)今後の目標は。

suzukou-07-062.jpg答)中村の言うことと大体一緒です。普段から洗脳されているってこともありますが・・・あと強いて挙げれば、販売で直接お客様と話す機会が多いので、望まれていることをよく聞き新製品につなげたり、丁寧な接客をして錫をよく知ってもらうってことですか。ある意味それこそ洗脳ですか?(笑) いやあ正直、錫ファンが増えればいいなとは思います。

中村)本当は、陽山もゆくゆくは独立って言うのが筋でしょうが、現状ではなかなか難しい。当面は二人三脚でやっていきます。いずれにしても、先代から数えてもまだまだ若い工房です。ひとつひとつ積み重ねて少しでも前進できたらと思います。